嵌め込み投資顧問は存在するのか?

嵌め込みとは?

まず、嵌め込みとは、仕手筋等が作為的に株価を上昇させることを目的とし、情報の拡散等で一般の個人投資家を嵌める行為を指します。そして、嵌め込みを行う投資顧問が存在するか否かといえば、ズバリ存在します。

VIP投資顧問のように、正規に金商登録を行っている投資顧問業者においては、監督官庁が厳しく目を光らせているため『嵌め込み』等の違法行為に手を染めることは考え憎いと言えますが、金商登録している投資顧問業者でも「嵌め込み」を行っていたことが明るみになり処分を受けたケースがあります。

実際に今年の2018年に2月に、助言代理業を行っていた某金融商品取引業者が、関東財務局の検査において『役職員が顧客取引を利用して自己の利益を図る目的をもって行った投資助言行為』をしていたことが認められ、行政処分が下されるという事件がありました。

投資顧問の嵌め込み

投資顧問業者が行う嵌め込みとは一体どういうことなのか?例えば、投資顧問業者には会員という顧客が存在しているため、『お勧めの銘柄』として銘柄情報を多くの顧客に公開したとします。

“上昇が期待できる”、“必ず高騰する”、“仕手等の大口が介入してくる情報がある”等、どのような理由でその銘柄をお勧めとして紹介してるかは一旦置いといて、投資顧問から【お勧め】と紹介された銘柄に注目した顧客達が一気に買いを入れる可能性があります。

顧客の規模にもよりますが、東証一部の大型株などであればその程度の買いが集まった程度で株価が大きく変わることは考えにくいですが、浮動株数の少ない低位株だった場合、株価が大きく上昇してしまう可能性は十分にあると言えるでしょう。

投資顧問業者がそうした相場の性質と顧客を利用して、お勧め銘柄を紹介する前に自分たちで仕込んでしまえば、お勧め銘柄として公開された途端に株価は上昇し引き上げられていく可能性があるわけですから、ある程度上昇したところで売り抜いてしまえば高い確率で大きな利益にすることができます。

これが投資顧問業者が行う嵌め込みパターンとなります。

個人投資家は大口の犠牲になる

言い方が悪いですが、基本的には個人投資家は大口の『カモ』であると言っても過言ではありません。大口は気づかれないように低位株を買い集め、頃合いを見て一気に買い上げ相場作ります。それにつられて多くの個人投資家が飛び乗ることで株価は更に高騰、そのタイミング売り抜くというのが大口の手口になります。

なのでこれを逆手にとって考えるならば、大口が目につけそうな値動きの無い低位株をいくつか買っておくのは良い戦法かもしれません。大口がその銘柄で仕掛けてくるまでじっと待つというのも、ある種の戦略と言えますが、勿論泣かず飛ばずとなり単に時間の無駄となる場合もあることは知っておきましょう。

ちなみに、前述してきたような嵌め込みなどの行為は『株価操縦』に抵触する可能性があるため、犯罪紛いの行為ではあるのですが株価操縦の定義自体が曖昧なため、完全な黒ではなくグレーゾーンであるというのが実情です。

情報の精査に力を入れるべき

嵌め込みが目的かどうかは別として、株の世界で著名なトレーダーがSNS等を利用して、買い煽ってるケースを目にするのはよくあることです。ああいうのを見ているとなんだか胡散臭いと感じるものです。

現代の相場は情報戦とも言われていますが、情報に頼るあまりに嵌め込まれるリスクがあることも頭には入れておいていただきたいところです。情報は信頼できる情報元からのものでないと安心できませんし、鵜呑みにするべきではないでしょう。

個人投資家が相場の養分とならないためには、情報に振り回されず自らの分析や判断基準で銘柄を選定する能力が必要となります。株取引きといったマーケットにはあらゆる罠が仕掛けられてると心に留めておく方が良いでしょう。