投資顧問に頼るだけでなく自ら株を学ぶ姿勢も大切

 

株は学ぶことで可能性が広がる

VIP投資顧問等の投資助言業者を利用することは、利益の最大化を狙うための一環として有効ではありますが、あまりに頼りすぎるのも傷です。やはり、自分も株の知識をしっかり持ったうえで、投資サービスを利用するほうがよりいいといえます。

そこで、今回は投資における時間軸についての話をしたいとおもいます。投資家のタイプは、時間軸によって下記の4種類に分けることができます。

①1日で何回も売買を繰り返し、薄い値ざやでも売買回数を増やすことでリターンを高めるといった短期取り組みをするデイ・トレーダー。

②一定の材料が出たら買い、ある程度上がれば売り抜けるといった形で数字~数週間程度の期間で売買を繰り返す値上がり益追求のスイングトレーダー。

③1年から数年、数十年と長期的に保有し続ける長期保有前提の投資家。

④財産形成のための商品の一つとして株を選び、配当や優待を目的とした投資家。

このように、取り組みの時間軸によって、銘柄の選び方や取り組方がことなることがわかるでしょう。初心者が失敗しやすいのが保有期間を考えないで銘柄を選択してしまうことです。

長期と短期では取り組み方が違う

具体的には、スイングトレードにおいては業績のモメンタム(勢い)は重要ですが、長期投資におけるパフォーマンスを測るためには、配当や株式分割などを加味した株式投資収益率を参考にするのがいいでしょう。

長期保有型の投資家がスイング型の視点に立って銘柄を選んでしまうと失敗する可能性が高いです。スイング・トレーダーは、一定期間にできるだけ値上がり益を追求しようとするので、重視するのは業績の変化率とモメンタム(勢い)になります。

たとえば、60億円の利益を出していた企業が、景気後退で半分の30億円になったとします。この場合、減益率は50%ですが30億円から元の60億円に回復するとき、増益率は50%ではなく、100%という表現になるため数値上ではかなりのインパクトがあります。

こうした業績が赤字から黒字に、または減益から増益に転じる局面で株価は急反発することがあるため、スイングトレーダーはこうしたV字型の回復局面を狙い打ちにすると短期間で効率的にリターンを稼げることになります。

一方、5年も10年も保有することを前提とした投資家がスイング型とおなじように足元の増益率の大きさだけで銘柄を選んでしまうとどうなるでしょうか。本来であれば、長期目線での投資では、中長期の成長率と配当を加味した両方のリターンを勘案する必要があります。

しかし、短期的な増益率などで銘柄選定してしまうと、株価が上がってもまた下がりといった将来的にプラスにならなかったり、何年たってもなかなか資産を生んでくれない。虎の子の資金を寝かし続けるハメに陥ることになりやすいです。

長期保有前提の投資家は株式投資収益率を参考に

長期保有を前提とした投資家は、株価の期間騰落率だけでなく、配当などの資本政策を加味した株式投資収益率を参考にしたほうがいいです。企業は配当や株式分割(古くは無償増益)などさまざまな資本政策を打ち出し、保有資産を増やしてくれます。

しかし、配当には増配や減配もあり、記念配もあり、無配、復配もあるため変動が激しいです。四半期配当もあったりと回数さえまちまちです。株式分割まで加わると計算は困難ですが、中長期保有を前提に銘柄をふるいにかけるには欠かせない評価要素と言えます。

長期的な利益成長と株主還元に積極的な企業は、短期では苦戦しても長く持てば含み益をもたらし、資産形成に一役買うケースが多いといえます。逆に株式投資収益率を使うと、長期間持っても期待できそうにない銘柄が推定できます。

たとえば、銀行セクターは合併と統合を繰り返してきてますが、2006年以降は株価は沈んだままです。新会社が多いので数十年といったデータこそ存在しませんが、長期保有には適さないことを暗に示しているといえるでしょう。